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dekopon
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熱しにくく冷めやすい性格。
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ほとんど興味なし。
オーナーへメッセージ

2023年11月03日

だからどうした

青い空に うっすらと 透けるような 半分の月

こんな月を見ると 思い浮かぶのは 「大根の月」 






・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

向田邦子の短編小説 「大根の月」

主人公は普通の主婦。
子供の頃、一緒に暮らしていた祖母は
大根の千切りなど包丁さばきがうまかった。

祖母のように 大根の千切りができるようになりたいと思っていた。
大根の千切りは まず大根を薄くきれいに丸く切る
それを何枚か重ねて端から千切りにしていく
よく切れるように包丁もまめに研いでいた。

大根を薄く丸く切るはずが
途中で切れて半分の薄切りになると
祖母に見つかる前に慌てて口に入れていた。



結婚してからは夫と6歳の息子と姑の4人暮らし

ある日、丸ごとの大きなハムをまな板に載せて
包丁で切っていた時
息子が端っこを取ろうとして手を出したため
あっ と思った時には息子の指先を切り落としてしまう。



それがきっかけで嫁姑の関係も
夫婦の関係も悪くなってしまう。


こんな話


数ページの話なのに
ちゃんと それぞれの人物を描いていて
ぐいぐいと話に引き込まれる。


子供の指を切り落としてしまったことも
ショックだけど それを
姑に責められていた時に
まったく自分の味方に付いてくれない夫に
がっかりする。



「そんなに妻だけを責めるなよ
子供の方だって、急に指を出したのが
悪かったのだから」 

そんな言葉を待っていた。
そのひと言があったら
何かが変わっていたのかも。


ショックから流産して入院し
退院して家に戻る頃には
息子はすっかり姑になついて
おばあちゃん子になっていた。
家に自分の居場所がなくなり
アパートを借りて別居をするようになる。


結婚したばかりの頃
たまたま空を見上げると半分の月。
自分が切り損ねた大根みたいな月。

夫に「月が出てるよ」と言ったら
「昼間でも月が出てるんだなぁ」と
驚いてたのを思い出す。
今になってあの頃が一番幸せだったのかもと思う。

空を見上げることもなく暮らしていた夫
ずっと下ばかり見ていた夫。

子供の事は気がかりだけど
もうあの家や家族に
それほど未練はないような気がする。




ところが半年ほどしたある日
夫から会いたいと連絡が来る。
離婚の話かと覚悟していたのに
家に戻って欲しいと言われる。


戻ろうか、やめようか
戻ればまた嫁姑のいざこざはあるだろう。



空を見上げて「大根の月」が出ていたら
戻ろうか なんて思う。



夫はお金に やけに細かくて
お財布の中身が10円違っていても気持ち悪いと
妻に10円をもらい、残額を合わせる。


こんなところを読むと
「きちんとした人」とも取れるけど
なんかみみっちいな 私は駄目だ。
こんな夫だったら さっさと別れたいけどなぁ。


何かをきっかけに物事が
すっかり変わってしまう、というのはよくある事。


その後、どうしたのかは
はっきりと書かれていない

ハッピーエンドかどうかは
「読んでる人が決めてください」って
言われてるような。


そもそも何がハッピーエンドなのかも
わからないけど 
別れた恋人や夫婦が元に戻るのが
必ずしもしあわせかはわからない。
そんなことを考えてしまう小説。



当たり前だけど
文章を書くことを仕事にしてる人はすごいなぁ。
普段使わないような難しい言葉や漢字を使ったりしなくても
文章を読むだけで
気持ちをぐっと掴まれたり、ドキドキしたり
ざわざわしたり 温かい気持ちになったり。
わかりやすく短くまとめるのって意外と難しい。


何年も前に読んだのに
時々読みたくなる作品があって
読んでみると前とは違う印象になっていることがある。
作品は以前と一文字も変わってはいないから
きっと私が変わったんだろう。


ドラマや映画もそんなことがあって
その時はとても感動したのに
今はそうでもないとか、その逆もある。
年齢やその時のその人の状況で
受け止め方が違うことってあるんだろうな。




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ずっと前に始めたこのブログ
長く放置していたのに
2020年に12年ぶりに書いてみたくなって
書き出してから3年過ぎていました。
飽きっぽい私が
1年も続けられるはずがないと思っていたのに
続けられたのは、誰かが読んでくれたから。


軽く読めて、くすっと笑ったり
ん?と何かを感じたりしてもらえる
そんなブログがあってもいいかなと思って書き始めたけど
なかなか思ったようには書けないもの。


時々ブログを気に入って読んでくれる人がいたり
コメントが来るといい気になって
ついついだらだらと続けてしまいました。


記事によって共感してくれたり
想像と違う反応だったりで それもまた面白かった。

コメントで誰かとつながってるのが楽しく
いろんなことを考える機会をもらったなぁと思える3年でした。
「こういうことを書きたいんじゃないのに」って
書きたいことがうまく伝わらないこともあったし
もしかしたら読んでる方に
不快な思いをさせてるかも、と反省したり。
それでも人とやり取りするのってやっぱり楽しい。


一体何を書きたいのかわからない記事も
毎回読んでくれた皆さんにも本当に感謝です。
コメントしてくれた方はもちろん
コメント欄には書かないけど
読んでくれてた方もありがとうございます。
メールやLINEで「読んだよ」と、ひとこと送ってくれる人
毎回ありがとう。
いろんな形で関われていい経験でした。


で、ナチュログもだいぶ以前とは変わって来たように
感じ始めて ま、ここらで終わりにしようかと
思うようになりました。

いつかナチュログ以外のところに引っ越しして
書くかもしれませんが
ナチュログでの記事はこれでおしまい。


今まで読んでくださった皆さん
ありがとうございました。



記事はこのまましばらく残しておきますので
古い記事でも読んでもらえたら嬉しいです。
コメントが入ればまた読みに来ます。
コメント以外のメッセージなどは
「オーナーへメッセージ」から
送ってくださいね。




ふふ。本当に「だからどうした?」って突っ込みたくなる
感じの記事ばっかりでしたね。



そんなわけで 久々にやってみますか!

「だ か ら・・・・・!」

いや、最後はみなさん、ご一緒に!









ご一緒に!











ご一緒に!










ご一緒に!













「ポテトはいかがですか~ ?」  


     なんてな (*´▽`*) ・・・・マックかよ


では皆さん お元気で!

  


Posted by dekopon at 08:45Comments(20)だからどうした