愛はどこにある?
新聞の投稿欄で
無痛分娩の事を書いてる人がいた。
痛い思いをしてこそ わが子をかわいいと思える・・・?
苦しい思いをして産んだ子だから愛情が湧くってこと?
もちろん妊婦さん自体が
何時間も痛くて苦しい思いをしても
それが「子供を産むという事」と思い込み
痛くて痛くてしょうがなかったけど
そんな思いをしたから余計に愛おしい
これぞ出産って考えの人もいるんだろうけど
産む本人以外があれこれ言うのはおかしい。
でも何だかなぁ
痛くても痛くなくても
子供に対する思いってそういうものじゃないと
思うけど、少しでも楽に産んじゃうと
愛情は減っちゃうってこと?
痛みやつらさは人それぞれ
痛みがなく産んだからと言って
愛がないなんて事にはならないはず。
だっておなかに何ヶ月も人一人の命を抱えて
暮らしてるんだよ。
日常生活だって何かと大変だろうし
気分が悪くなったり、腰痛になったりするというし
生まれてくる子供の事を考えると
嬉しいだけじゃなくて、心配や不安もあるんじゃないの?
そこだけ聞いただけでも 愛がないと
できないこと。
そして無痛で産んだとて
全部が楽じゃないと思うし
産んだ後の子育てを考えたら
とても大変な仕事じゃないか。
むしろ、選べるならばその後の事に
体力を取っておくという考えでもいいように思う。
それに父親となる男性の方は出産しないけど
愛がないとは全然思わない。
元気で産まれてくるように
生れてからだって子供が けがや病気をしないように
思ってるはず。
母親と同じくらいに愛はあるんじゃないかと思うんだけどね。
痛い思いをして産まないと
辛い思いをして産まないと
愛がないなんて、一体いつの時代の考え方だよ。
「昔の人はみんなこんな思いをして産んだんだ」というけど
昔の人だって、「無痛分娩」っていう選択肢がなかっただけで
体力がない人など、産後の肥立ちが悪くて
ずっと寝込んでしまうことだってあるみたいだし
これがあったらどれだけ助かったかと
思う人もいるかも。
痛い思いをして産まないと愛がないなんて
勝手なこと言うなよ。
全くつまらない考え方。
そんな、カビが生えそうな古臭い考えは
新聞紙にくるんでごみの日に捨ててしまえ。
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