2021年09月25日
皆さん ありがとうございました。
普段よく使ってる「なるほど」
ちょっと目上の人には「なるほどですね」なんて言うのも聞く。
この「なるほど」
軽い気持ちで「へぇ~、 そうだったんだ」くらいの感じで
使ってる人が多いんじゃないかと思うのだけど
目上の人には使わない方がいいと聞いたことがある。
年齢とか立場とか考えもしないで
使うのは考えものみたいだ。
少し前に書いた「笑える国語辞典」によると
なるほど【なるほど】
なるほどとは、本来は「できる限り」「精一杯」という意味の言葉で
「成る程働いた」などと用いられたが、
いまでは主に、相手が偉そうに自説を展開しているとき、
反論してめんどうな議論にまきこまれたくない場合に、
「確かに」「その通りだ」と納得しているようなふりをするための
あいづちの言葉として用いられる。
ただし、語源からもわかるように「なるほど」という言葉は
「私もいろいろなことを知ってはいるが、
きみの言うことにも一理ある、
できるかぎり理解するよう努めよう」といった
上から目線的な意味合いを含んでいるので、
地位が上位の相手に対しては、
その人がよほどのバカであるという事実が確認できない限り、
避けたほうがよい言葉ではある。
・・・・・なるほど。
そしてこの辞書によると
「ありがとうございます」と「ありがとうございました」は
違うようです。
「ありがとうございました」とは、「ありがとうございます」の完了形で、
過去の出来事について感謝を表す言い方。
「その節は息子がたいへんお世話になり、
ありがとうございました」などと使う。
十代目の桂文治という落語家は、
常々高座で「『ありがとうございました』なんて言い方はないんですよ。
『ありがとうございます』と言わなきゃなんない」と語っていたが、
みんな普通に「ありがとうございました」と言っているので、
なんでそんな言葉遣いにこだわるのか不思議に思っていた。
しかし、最近になってよくよく考えてみると「ありがとうございました」では
そのとき感謝していたと言っているだけで、
今はなんとも思っていないとも受け取られる。
「その節は息子がたいへんお世話になり」は
確かに過去の出来事であるが、感謝しているのは、
語っているいま現在であるから
「ありがとうございます」が正しいのかもしれない。
冒頭の例は「その節は息子がたいへんお世話になりました。
ありがとうございます」と言えば、文治師匠の顔が立つというものである。
・・・・・ということです。
今日もこんな記事を読んでくださった皆さん
ありがとうございました。
以前の記事も良かったらどうぞ。
責任者、出て来い!
ちょっと目上の人には「なるほどですね」なんて言うのも聞く。
この「なるほど」
軽い気持ちで「へぇ~、 そうだったんだ」くらいの感じで
使ってる人が多いんじゃないかと思うのだけど
目上の人には使わない方がいいと聞いたことがある。
年齢とか立場とか考えもしないで
使うのは考えものみたいだ。
少し前に書いた「笑える国語辞典」によると
なるほど【なるほど】
なるほどとは、本来は「できる限り」「精一杯」という意味の言葉で
「成る程働いた」などと用いられたが、
いまでは主に、相手が偉そうに自説を展開しているとき、
反論してめんどうな議論にまきこまれたくない場合に、
「確かに」「その通りだ」と納得しているようなふりをするための
あいづちの言葉として用いられる。
ただし、語源からもわかるように「なるほど」という言葉は
「私もいろいろなことを知ってはいるが、
きみの言うことにも一理ある、
できるかぎり理解するよう努めよう」といった
上から目線的な意味合いを含んでいるので、
地位が上位の相手に対しては、
その人がよほどのバカであるという事実が確認できない限り、
避けたほうがよい言葉ではある。
・・・・・なるほど。
そしてこの辞書によると
「ありがとうございます」と「ありがとうございました」は
違うようです。
「ありがとうございました」とは、「ありがとうございます」の完了形で、
過去の出来事について感謝を表す言い方。
「その節は息子がたいへんお世話になり、
ありがとうございました」などと使う。
十代目の桂文治という落語家は、
常々高座で「『ありがとうございました』なんて言い方はないんですよ。
『ありがとうございます』と言わなきゃなんない」と語っていたが、
みんな普通に「ありがとうございました」と言っているので、
なんでそんな言葉遣いにこだわるのか不思議に思っていた。
しかし、最近になってよくよく考えてみると「ありがとうございました」では
そのとき感謝していたと言っているだけで、
今はなんとも思っていないとも受け取られる。
「その節は息子がたいへんお世話になり」は
確かに過去の出来事であるが、感謝しているのは、
語っているいま現在であるから
「ありがとうございます」が正しいのかもしれない。
冒頭の例は「その節は息子がたいへんお世話になりました。
ありがとうございます」と言えば、文治師匠の顔が立つというものである。
・・・・・ということです。
今日もこんな記事を読んでくださった皆さん
ありがとうございました。
以前の記事も良かったらどうぞ。
責任者、出て来い!